「Quizlet!」と「Kahoot!」の違い
「Quizlet(クイズレット)」は、登録したカードデータをもとに、クイズをはじめとしたさまざまなモードで学習できるオンライン学習ツールで、Webアプリであるためインストールの必要がありません。そのため多くの学校で、いますぐ活用できます。
授業で使われるクイズアプリとしては「Kahoot!」が有名です。Kahoot!については岩崎さんの記事「無料で使えるクイズアプリ「Kahoot!」とは? 授業でクイズ大会を開こう」をご覧ください。
どちらも手軽にクイズを取り入れた学習を実施できるツールです。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、より効果的な活用ができます。
Quizletの基本はデジタル単語カードです。表に英単語を、裏には意味や用法を書き、めくりながら暗記する昔ながらの単語カードをデジタル化したものと言えます。クイズの問題は「学習セット」に登録されたデータ(用語と定義)をもとに、Quizletが自動で生成してくれます。
ですから、一問一答の組み合わせになる、同じジャンル、同じカテゴリーの用語や語句をセットにするのが基本です。例えば、英単語や地図記号、漢字、語句の意味、かけ算の九九などです。
プレイするたびに出題順と選択肢が変化するため、飽きずに何度でも繰り返し取り組むことができます。これはQuizletならではの特徴です。また、用語から定義を選択する問題だけでなく、定義から用語を選択する問題も簡単につくることができます。
異なるジャンルやカテゴリーが混在した学習セットを作成すると、困ったことが起きます。例えば、かけ算の九九と英単語が混在したセットをつくった場合、「4×7」という問題の選択肢が「Dog」「63」「28」「49」のようになる場合があるのです。機能的には問題ないのですが、学習という面で考えるとかなりおかしいことになります。
Kahoot!では基本的に問題と選択肢を1問ずつセットでつくっていくことになります。英単語の意味を選択させるような単純な選択問題から、文章の空欄に入る語句を選択させるような問題まで、幅広く問題を作成できます。
問題と選択肢が混ざることはないので、1問目でかけ算の問題を作り、2問目では英単語の問題のように、教科を混在させることができます。
また、クイズの種類はQuizletより豊富です。選択問題、○×問題、短答問題はQuizletでもできますが、スライダー問題、並べ替え問題、読み上げ問題は、Kahoot!でしかできません。
それぞれに得意・不得意があるので、学習する内容に合わせて使い分けるとよいでしょう。