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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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最年少新宿区議の視点から、EdTechを考える

公立小中学校のICT環境が変わる! 導入したタブレットや電子黒板を無駄にしないために

最年少新宿区議の視点から、EdTechを考える 第2回


 2020年のプログラミング必修化に向けて、公教育の現場でもEdTechに関する議論が活発になりつつあります。国では、学校教育を所管する文部科学省のみならず、総務省や経産省による公教育以外の場でEdTechを進める動きが加速しています。本連載は、新宿区議会議員である筆者が、地方議員の立場からEdTech推進のためにできること、やるべきことについてお伝えします。多くの子どもたちは、公立の小・中学校で長い期間、義務教育を受けます。前回の記事では、学校教育において基礎自治体の役割は非常に大きいことをお伝えしました。今回は、EdTechを推進する上でも重要となるICT環境について紹介します。

はじめに

 ICT機器は導入後も定期的に更新する必要があります。新宿区では、平成29年度の夏に一斉更新を実施しました。タブレットパソコン、電子黒板機能付きプロジェクター、実物投影機(平面の書物だけでなく立体物もスクリーンやディスプレイに投影できる機械)の導入などに、5億6000万円の予算が計上されました。新たな機器の導入は簡単に見えてしまうかもしれませんが、実は多額の公費がかかります。また、人口の多い自治体は財政的負担がより大きくなる傾向があり、意思決定には慎重な議論が必要となります。

 そこで、まずはICT機器の更新を行う際に何を重視すべきか、多くの公費が投じられた機器を無駄にせず活用するため、必要なことをお伝えします。

Windowsタブレットは、使用する場所を選ばない

 私が小中学生の頃は、コンピューター室にデスクトップパソコンが設置されていることが一般的でした。その後ノートパソコンの導入が進み、昨今ではさらに軽量で小さいタブレット端末の導入を検討することが増えてきました。

 デスクトップパソコンや重量のあるノートパソコンとは異なり、タブレット端末を利用すると、コンピューター室以外でも学ぶ場所を確保することができます。そのため、教室や課外活動で端末を活用する選択肢が生まれました。

 タブレット端末といえば、iPadやAndroidタブレットが有名です。さらに軽量なノートパソコンまで選択肢に含めると、ChromebookやMacBookなどもあります。

 新宿区では、全校でWindowsタブレットが導入されました。それぞれの学校で約2クラス分の台数が確保されています。端末は「Surface Pro」です。

 また、渋谷区のように全児童・生徒に端末を配布する場合もあります。新宿区もコストを抑えることで台数を増やすことは可能だったかもしれません。ですが、Surface Proは他端末に比べ起動時間が早く、さらに専用のペンなど端末の操作性の良さは授業の質向上にもつながるため、優れた判断だったと考えています。

新宿区内の全小学校に導入された「Surface Pro」
新宿区内の全小学校に導入された「Surface Pro」

 また、他の端末と組み合わせて活用することも有効です。例えば、新宿区では発達障がいの子どもの支援を目的に、iPadも導入されています。iOSには、障がい者支援に有効なアプリケーションが多数あるため、子どもたちが学びにアクセスするために必要な環境を整えることができます。iPadの活用以外では、新宿区立新宿養護学校が視線入力装置を導入し、ICTによって意思表示の支援をしています。

 そして、教室に電子黒板機能付きプロジェクターも導入されました。ホワイトボードに直接投影するため別途モニターを用意する必要はなく、スペースも節約できます。さらに板書もデータ化されるため、欠席した児童・生徒にノートを共有することも可能です。実物投影機も導入し、授業の効率化において活用が期待されています。電子教科書も、相性の良い英語から導入が進んでいます。

電子黒板機能付きプロジェクター
電子黒板機能付きプロジェクター
実物投影機
実物投影機

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環境整備後にも課題あり! ICT機器のポテンシャルを最大限に引き出すには

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この記事の著者

伊藤 陽平(新宿区議会議員)(イトウ ヨウヘイ)

 新宿区議会議員(無所属)。立教大学在学中に起業し、IT事業を立ち上げる。2015年に初当選。文教子ども家庭委員会、個人情報保護審議会に所属する。プログラミング教育や情報セキュリティに関する提言を行っている。また、Code for Shinjukuの代表として、区内小学校等で子どもプログラミングが学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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