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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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EdTechZineオンラインセミナー

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学習塾におけるオンライン活用法 最新動向

学習塾が目指す新たなビジネスモデルの構築――自宅学習支援で学びを変える

学習塾におけるオンライン活用法 最新動向 第1回

 コロナ禍で学習のオンライン化が急速に進みました。学習塾も、オンライン授業や映像授業など、学びを止めないための対策を積極的に推進しています。そのような中、オンラインがスタンダードになった今こそ、ピンチをチャンスと捉え、以前からニーズがあった自宅学習支援モデルの構築に挑戦している学習塾があります。その学習塾の名はエヌラボスタディ。今回は代表の新田先生にお話を伺いました。

新田安弘

 エヌラボスタディ 塾長。

 大手学習塾で勤務後、「人生で本当に役に立つ学び」を提供したいと考えて独立。エヌラボスタディを立ち上げる。生徒のためになるものは積極的に取り入れ、中でも「NLP(神経言語プログラミング)」という実践心理学に力を入れる。その後、オンラインでの塾運営にも可能性を感じ、対面授業から完全オンライン授業への転換に成功。現在は、拠点を東京から鹿児島に移して個別指導塾を運営している。

自宅学習支援に今トライする理由

――エヌラボスタディ(以下、Nラボ)でオンラインでの自宅学習支援を開始したきっかけを教えてください。

 板橋区で個別指導塾を運営していたころから、保護者から「家庭での学習のフォローもしてほしい」という要望をたくさん受けていました。家庭の事情で鹿児島に住むことになったこと、そして、図らずも新型コロナ禍で授業のオンライン化がスタンダードになったことが重なり、これは自宅学習支援を実現させるチャンスだと思いました。

 授業のオンライン化が進む一方で、課題を感じたのは自宅学習だけが置いてけぼりになっているという現状でした。自宅だと気が散って勉強できない子どもと、口を出したくなる保護者。双方のニーズを解決してきたのが、自習室です。オンラインを活用し、これまでの自習室が満たしていた授業外の学習時間を確保するコースの検討を始めるのに、時間はかかりませんでした。後述しますが、単なる自習室ではないため、当塾では「オンライン学習支援」と呼ぶことにしました。

単なる自習室とは違うオンライン学習支援

――では、Nラボのオンライン学習支援についてお伺いします。授業に加えて、オンライン学習支援としてのコースも提供しているということですね。いわゆるオンライン自習室とオンライン学習支援で異なる部分はどこでしょうか?

 生徒が自主的に学習する場所であるということでは同じです。違う点は、Nラボのオンライン学習支援は生徒に対しても保護者に対しても、コミュニケーションを密にしている点です。

 通常の自習室にいる講師は、騒がしいと声を掛ける、ルールを遵守するくらいの、いわば現場監督のような立ち位置であることが多いのではないでしょうか。弊社のオンライン学習支援では積極的に声がけを行います。自宅からのオンライン参加なので、どうしても気が散ることはあります。定期的に声をかけ、進捗を確認します。目安としては、15分に1回は声をかけていますね。

 さらに、オンライン学習支援コースでは「その日に取り組む課題を事前に申告し、終了したら成果を報告する」というルールがあります。そしてこれは保護者にも共有しています。通常の自習室では、保護者は子どもが自習室で何を学習したのか、そもそもちゃんと勉強していたのかということが見えにくい。これをきちんと見える化することで、保護者に安心して任せてもらえるのです。

 もちろん、リアルとオンラインの根本的な違いはあります。友達とのコミュニケーションが減る、食事や入浴など、それぞれの生活時間との調整が必要など、自習であるがゆえに、拘束しづらい面はあります。お互いに慣れるまで、柔軟に対応しているところです。

コーチングの要素を取り入れた空間の提供

 「今日やること宣言」は、オンライン学習室に入室したら最初にその日に取り組む学習内容の計画をたてて宣言してもらうものです。学習は正しい計画を立てて、それに基づいて実行していくことで成果があがるものです。そのため、やることを考え、宣言してもらうことは正しい学習の仕方を身につける第一歩となります。

 何をやればいいか分からないという生徒には、学校の宿題はないか、苦手なままになっている分野はないかなど、ヒアリングをします。苦手教科を避ける生徒も多いので、やったほうがいいんじゃない?と提案することもあります。とはいえ、自習は自ら習うもの。自主性が大切なので、あまり細かく口を挟まないようにしています。

 講師は、生徒が宣言したとおりに学習が進んでいるかを確認します。Nラボでは15分に1回、生徒に声がけを行います。「今何番まで進んだ?」とか、あまり手が動いていない生徒には、「どうしたの?」というように。試行錯誤していますが、現状オンライン学習の間は基本的にはカメラオンなので、通常の自習室よりも生徒一人ひとりの表情がよく見えます。ちなみに、他に生徒もいるので、声がけは他の生徒に聞こえないようなツールを使い1on1で行っています。

――生徒からの質問にはどのように答えるのでしょうか。

 質問は随時、1on1で受けます。もちろん、講師がすべての質問にスムーズに回答できるわけではありません。教材は生徒の持ち込みです。時には生徒と一緒に考えたり、ネットで調べさせたりということもあります。

――コミュニケーションは基本的には1on1でしょうか。

 生徒からの質問は1on1が多いです。他の子に聞かれたくないということもあると思います。一方で、学年が違う生徒同士の交流や、仲間意識も大切にしたいと思っています。

1on1機能のイメージ
1on1機能のイメージ

――「今日やること宣言」以外にルールはありますか?

 自習なのにルールで縛り付けたくはないので、今のところ生徒に約束させているのは開始時の宣言と、終了後のその日に学習した内容の写真送付です。

 過去には、ずっと1人の生徒が質問してくるようなこともあったので、じっくり解説を希望する生徒にはオプション授業を用意するなど、生徒のニーズに合わせて新しいサービスを展開したいと思っています。

次のページ
学習計画と成果を保護者に伝えることがコース設計の肝

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この記事の著者

株式会社POPER(カブシキガイシャポパー)

塾専用コミュニケーション&業務管理システムComiru、オンライン授業システムのComiruAir、講師の労務管理システムComiruHRをを提供。 「全ての学習塾やスクールが、煩雑な事務業務に追われることなく生徒や保護者を向き合えるように」という思いのもと運営を開始し、 2021年6月段...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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