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教育機関向けリアルタイムアンケート・出席管理システム「respon」、ドロップアウトの危険がある学生を検知する機能を追加

 レスポンは、同社が提供する教育機関向けリアルタイムアンケート・出席管理システム「respon(レスポン)」に、授業を休んでいる学生を早期に検知し、教員にプッシュ通知する「ドロップアウト事前検知機能」を、6月下旬にリリースすることを発表した。

 「respon」は、授業中の活用に重点を置いたサービス。学生は教員が作成した出席確認やアンケートなどの「カード」を授業中に自分のスマホから提出。その提出情報はリアルタイムに教員のパソコン画面に表示される。教員は「respon」のカードを使って出席確認はもちろん、理解度確認やリフレクション(振り返り)、さらに小テストやレポートなども実施可能。

 直観的なインターフェースとわかりやすいグラフィック表示で利用頻度が高く、また対面式授業のみならず、オンラインやハイブリッド形式など授業のスタイルを問わずに活用できることも特徴と言える。

教育機関向け「respon」
教育機関向け「respon」

 さらに「respon」には、システムを運用する教員の業務にも配慮した機能が搭載されている。例えば保護者からの問い合わせにすぐ対応できるよう、学生を検索して出席状況やカード提出状況を確認できるほか、「留学生」「奨学金受給者」などのフラグを作成してフラグを付けた学生だけの出席情報を一括出力する機能もある。

 コロナ禍により大学・教育機関では、学生と教員、学生同士の対面でのコミュニケーションが希薄化していることが問題視されている。 そのため何らかの事情で学校に来ていない学生がいたとしても、ほかの学生や教員がそれに気付きにくくなっている。 そこで同社は、学生のドロップアウトを未然に防ぐことが今後の学校運営における重要なミッションになると考え、同機能の開発に着手した。

「ドロップアウト事前検知機能」の仕組み

 「respon」には、教員が実施したカード(出席確認やアンケートなど)の情報や、学生のカード提出状況がすべて記録されている。授業で教員が最後に実施したカードの日時と、ある学生が最後に提出したカードの日時を比較して、その学生が最後にカードを提出した日時よりも後に教員がカードを実施していた場合、学生はその授業を休んでいる可能性があることがわかる。

 大学の場合、学生の判断で学期途中に一部の授業を受けなくなるケースがあるため、休んでいる授業が1つ2つある学生は珍しくない。しかし休んでいる授業が一定数以上ある場合、ドロップアウトしている可能性が高いことを意味する。

「respon」が集計する情報。教員が最後に「respon」を実施した日時と学生が最後に提出した日時を比較すると学生Aは1つの授業だけ休み、学生Bはすべての授業を休んでいることがわかる
「respon」が集計する情報。教員が最後に「respon」を実施した日時と学生が最後に提出した日時を比較すると学生Aは1つの授業だけ休み、学生Bはすべての授業を休んでいることがわかる

 同機能ではシステムがすべての学生の情報を毎日チェックして、休んでいる可能性のある授業の数をカウントする。そして教員が設定した「休んでいる授業の数(閾値)」に達している学生については、情報をまとめたExcelファイルが生成されると同時に、そのサマリーが教員に週次でメール送信される(サマリーに個人名は記載されない)。調査対象は全学生だが、フラグを付けて特定の学生を調査したり、フラグごとに閾値を変更したりすることも可能。

「respon」のシステム管理者画面で教員がドロップアウト判定の閾値を設定
「respon」のシステム管理者画面で教員がドロップアウト判定の閾値を設定

 ドロップアウトの可能性を未然に回避するには、早期に学生の欠席兆候を発見すること、そしてその後の教員によるケアが不可欠だと言える。プッシュ通知のメールをチェックすることで、教員はドロップアウトの兆候の見逃しを防ぐことが期待できる。

 同機能の活用にあたっては、教員が何か新しい作業をする必要がないというメリットも挙げられる。この機能を全学生に対してきめ細かく運用するために必要なことは「各教員が毎授業で少なくとも1回は『respon』のカードを実施する」というシンプルなルールのみ。そのためこれまで「respon」を利用していなかった教員も、これを機に学生と教員の双方向コミュニケーションを図り、ドロップアウトを防止するツールとして活用できる。

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https://edtechzine.jp/article/detail/9558 2023/06/16 14:00

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