デジタル・ナレッジは、大阪大学の数理・データ科学教育研究センター（MMDS）に、同社のeラーニングシステム（LMS）「KnowledgeDeliver」を提供し、同センターが行う高度データ関連活用人材育成の取り組みをサポートすることを、8月17日に発表した。
社会のあらゆる場面でDX化が進む中、数理・データサイエンス・AIを自在に扱うことのできる高度データ活用人材の育成は喫緊の課題となっている。こうした問題意識のもと、学生や社会人向けの人材育成にいち早く取り組んできたのが、同大学が2015年に設立した数理・データ科学教育研究センター（MMDS）である。
当初は同大学の一部局として発足したMMDSだが、2017年度には文部科学省による共通政策課題「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」において、東京大学や京都大学などと並ぶ全国6拠点の1つに選定された。
さらに、本事業の全国展開に伴い、MMDSは近畿ブロックと中国・四国ブロックにおける拠点校という役割を担い、教材開発や教員の育成など、あらゆる面から周辺大学をサポートしてきた。以来、外部企業・機関とも連携し、国内外で高まる高度データ関連活用人材の需要に応えるべく、日々取り組みを深化させている。
こうした多岐にわたる取り組みの中、MMDSでは複数の大学において共通プラットフォームとして利用可能なeラーニングシステム（LMS）の導入が急務となった。
システム選定にあたっては、クラウド運用や動画・PPT・PDFファイルの運用が可能かどうかを重視した。さらには、動画コンテンツ作成機能を有している点、動画コンテンツ運用のためのストリーミングサーバー「Video+」が利用できる点などが決め手となり「KnowledgeDeliver」を採用することとなった。
MMDSの活動のうち、「DuEX」「HRAM」「AI・データ利活用研究会」において、横断的に「KnowledgeDeliver」を活用する。また、動画コンテンツを含む100以上の科目を内製し、のべ2000人以上の学生や社会人にeラーニングプログラムを提供した。豊富なeラーニングコンテンツを活かし、有料のリカレントコースを運営できるようになったことで、国の補助金に頼らない自立的なセンター運営が可能となった。
「KnowledgeDeliver」は、動画配信機能を有し、授業のライブ配信・オンデマンド配信にも対応するLMS。教材作成・学習管理のほか、eコマース・決済連携、外部システム連携、オンラインCBTソリューションなどあらゆる課題に対応したソリューションを備え、高品質なオンライン教育の実現をサポートしている。
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