千が「保育Tech・子育Techサービスカオスマップ」を公開

　ICTで保育士の働き方改革や保育業界のDXを推進する千は、保育・子育ての負担軽減や質向上などを目的としたテクノロジー（以下、Tech）サービスを15分野にとりまとめ、「保育Tech・子育Techサービスカオスマップ」を作成し、11月26日に公開した。

　近年、女性の就業率上昇に伴う保育士不足が社会問題となっており、厚生労働省では保育士の業務負担軽減や保育の質の向上、労働環境を整え保育士不足の解消などを目的に「保育所等における業務効率化推進事業」など、保育ICTシステムの導入に対し補助金を交付してきた。また昨今、新型コロナウイルスの感染予防対策の影響で保育業界のさまざまなアナログ業務の見直しが行われており、テクノロジー活用の検討は今まで以上に加速している状況と言える。

　同カオスマップでは、保育士をはじめとした保育施設の職員が活用することを目的に、保育の事務業務の負担軽減や質の向上に寄与する保育Techサービスがまとめられている。また、保育者と保護者の中で話題にあがるとされる子育て関連サービスについても、子育Techサービスとしてまとめられている（「献立・検食簿」については、一部Tech以外のサービスが含まれている）。

　カオスマップ内の各カテゴリの詳細は以下の通り。

• 写真販売：運動会や発表会など季節行事などで撮影された写真の販売を、サンプル写真の貼り出しや集金・集計までオンライン上やアプリで行えるサービス。
• 登降園管理：保護者がタブレット端末のタッチやQRコードをかざすことで園児の登園・降園の記録ができるサービス。
• 勤怠管理：園児と同様にタブレット端末のタッチやQRコードをかざすことで先生の勤怠記録ができるサービス。
• 書類作成：指導案や日誌など監査提出用書類の作成がオンライン上で行えるサービス。
• 保護者連絡：園児の日常の様子や健康状態などを記入する連絡帳のやりとりなどを、オンライン上で行えるサービス。
• IoT：午睡や検温などのチェックをオンライン上やAIを用いて行えるサービス。
• バス情報：保育施設の送迎バスの位置情報が分かるサービス。
• ドキュメンテーション：毎日の保育活動を写真やコメント付きで記録できるサービス。
• アルバム制作：卒園アルバムの作成をオンライン上で行えるサービス。
• 動画配信／販売：日常や行事の様子を動画で配信・販売できるプラットフォームサービス。
• 献立／検食簿：献立作成や検食簿の記録ができるサービス。
• 情報メディア：園遊びのアイデアや、子育てに役立つコンテンツを配信しているサービス。
• 写真管理：家庭での写真や園での写真を管理、家族間共有のできるサービス。
• サブスク：おむつやおもちゃなど保育・子育てグッズのサブスクリプションサービス。
• 子育てアプリ：子育て情報や成長記録、絵本など子育てに役立つアプリケーションサービス。
• コミュニケーション：保護者同士のコミュニケーションSNSサービス。