英国での導入が話題となったmicro:bitが日本上陸
展示ブースの目玉の一つはBBCのプロジェクトから始まった「micro:bit」だろう。micro:bitは誰でも簡単にプログラミングが行える小さいコンピュータだ。センサーやLEDを搭載し、入出力ポートも備わっているため、作ったプログラムはPC画面上だけでなく、光らせたり音を出したり、実際に動くおもちゃ・道具が作れるキットとなっている。英国では、全国の小学校に100万台が導入され、STEM教育や通常授業の教材として活用されている。
日本では、スイッチサイエンスが代理店となり通販やショップへの販売を行い、日本の教育機関への展開も始める。
micro:bitは、スクラッチ風のビジュアルプログラミングが可能だが、拡張性がありスクラッチやJavaScriptなど他の開発言語を使ったプログラミングにも対応している。ボード自体が小さいので、さまざまな製品や工作キットに組み込むこともできる。
ブースでは、LEDによる水耕栽培キット、水素ロケットの実験キットの他、段ボールなどを利用したおもちゃなどが多数展示されていた。また、ArTEC Roboやタミヤのロボット工作キットと組み合わせたマイクロマウスやロボットといった、既存教材キットとのコラボ展示もあった。
このようにmicro:bitはプログラミングだけでなく、さまざまなハードウェアとの組み合わせることができる柔軟性も特徴の一つだ。自由度の高さが理科や算数、社会などへの応用を広げてくれる。