ベネッセ i-キャリアは、同社の運営するdoda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」が実施した、就活における「ChatGPT（生成AIサービス）」の活用実態に関する調査の結果を7月20日に発表した。同調査は、「dodaキャンパス」会員の大学3年生（2025年卒）と4年生（2024年卒）に対して6月12日～18日の期間に行われ、452名から有効回答を得ている。
調査対象者に、就職活動でChatGPTなどの生成AIサービスを使用したことがあるかを尋ねたところ、「使用したことがある」とする回答は26.5％だった。
就職活動のどのような場面で、ChatGPTなどの生成AIサービスを活用したかを尋ねた質問（複数回答）では、「企業の志望動機の作成」（63.6％）がもっとも多く、「自己PRの作成」（62.8％）が僅差で続いている。
就職活動でChatGPTなどの生成AIサービスを利用した理由としては（複数回答）、「時間短縮のため（企業分析やES作成などの作業時間）」（60.0％）が最多となり、「時間短縮のため（今後のキャリアや自己分析などの思考整理）」（45.8％）、「話題になっているため／興味本位で」（43.3％）がそれに続いた。
就職活動でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したメリットを尋ねたところ（複数回答）、「自分では思いつかない気づきが得られた」（77.5％）がもっとも多く、以下「時間短縮できた（企業分析やES作成などの作業時間）」（61.7％）、「時間短縮できた（今後のキャリアや自己分析などの思考整理）」（40.8％）が続いている。
一方、就職活動でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したデメリットを尋ねた質問（複数回答）では、「デメリットはなかった」（65.3％）が最多となり、「期待した気づきが得られなかった」（10.2％）、「使いこなせなかった」（8.5％）がそれに続いた。
ChatGPTなどの生成AIサービスが、書類選考や面接対策などに役立ったかを尋ねたところ、「多少役立った」が53.3％、「すごく役立った」が40.8％、「役立っていない」が5.8％となっている。
ChatGPTなどの生成AIサービスを就職活動に利用した学生に、今後も利用したいと思うかを尋ねた質問では、「利用したい」とする回答が63.0％を占めた。
そのほか、就職活動にChatGPTなどの生成AIサービスを利用しない学生からは、その理由として「就活に利用することに対する懸念や不安、面接時の不安があるから」「信ぴょう性・信頼性や利用のリスクに対する不安」「就活は極力自分の力でやりたいから」を挙げる意見が寄せられている。
「いまは使っていないが、今後は使いたい・使う可能性がある」と答えた学生からは、「面接でよく聞かれる質問やES作成時の注意点などについては、時間短縮のため少し使いたいと思う」「参考程度には使う可能性はあるが、できるだけ自分の言葉を使いたい」「頼りすぎてはいけないけれどある程度は便利そう」「上手な使い方をすれば就活の手助けになると思う」といった意見が寄せられた。
この記事は参考になりましたか？
この記事をシェア