JMCが運営事務局を務める教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)は、「令和4年度 学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書(第1版)を、6月9日に公表した。
同調査は、ISENが毎年実施しており、学校、公的教育機関、関連組織で発生した児童生徒、保護者などの個人情報を含む情報の紛失・漏えい事故について、学校や自治体のWebページ、報道発表資料、全国紙や地方紙のニュースサイトに公開されている情報をもとに調査し、年度ごとに集計している。
今回、公表された報告書には、2022年4月1日~2023年3月31日の期間に発生した情報セキュリティ事故の集計結果や発生件数の推移、事故の特徴などの調査結果がまとめられている。その中で、成績処理を行う学期末の7月、12月に事故が多く発生し、「書類」と「電子メール」が漏えい経路・媒体となった事故が全体の約62%を占める結果となった。
事故発生件数は197件で、平均すると事故1件あたり約1840名の個人情報が漏えいしていることが明らかになっている。
調査項目は以下の通り。
- 令和4年度 事故発生件数・個人情報漏えい人数
- 事故発生件数・個人情報漏えい人数 過去18カ年の推移
- 令和4年度 個人情報漏えい人数別 事故発生件数
- 令和4年度 漏えい人数別・学校種別 事故発生件数
- 令和4年度 月別 事故発生件数
- 月別 事故発生件数 過去13カ年の平均値
- 令和4年度 発生場所別 事故発生比率
- 令和4年度 種類別 事故発生比率
- 令和4年度 「紛失・置き忘れ」「盗難」の発生場所別 事故発生比率
- 令和4年度 「盗難」の種類別 事故発生比率
- 令和4年度 漏えい経路・媒体別 事故発生比率
- 令和4年度 漏えい経路・媒体別 個人情報漏えい人数
- 令和4年度 漏えい経路・媒体別 事故1件あたりの個人情報漏えい人数(平均値)
- 令和4年度 規定違反を伴う事故の発生比率
- 令和4年度 規定違反を伴う「紛失・置き忘れ」事故の発生比率
- 令和4年度 意図しない行為(行為ミス)による事故の発生比率
- 令和4年度 第三者の悪意ある行為による事故の発生比率
- 令和4年度 成績情報が含まれていた事故の発生比率
- 補足:事故の種類 分類名の解説
- 【参考資料】個人情報の不適切な取り扱いに係る処分について
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