スタディラボは、セイコーエプソンとのオープンイノベーションにより家庭学習もサポートする塾向け学習支援サービス「StudyOne(スタディワン)」を開発し、2022年6月より実証を行ってきた。実証期間中に得た活用事例やデータを生かし、新たな機能の追加やサービスのアップデートを行い、4月20日からエプソンとのサービス提供およびプロモーション領域での連携のもと正式販売を開始した。
「StudyOne」は、スタディラボが持つLMS(学習管理システム)と、エプソンが持つ遠隔印刷・スキャン技術を組み合わせて、デジタルと紙を融合させた家庭学習をデザインできるサービス。遠隔印刷・スキャンを通じ子ども部屋と学習塾をつなぎ、紙教材の課題提出までのやりとりをLMSによって記録することで講師が生徒の学習過程全体を把握でき、生徒一人ひとりに合わせた学習指導を行う環境を提供する。
「StudyOne」では、最初に講師がプリントをLMSに取り込み、取り込んだプリントデータを対象の生徒宅へ送信する。生徒は届いたプリントデータをプリンターで印刷して紙で学習し、解き終わったらプリントをスキャンして塾へ返信する。各プリントには情報を識別できるQRコードが自動で印刷され、生徒の学習ログとしてデータを蓄積できる。
学習塾での実証における「StudyOne」の活用事例(一部)は以下の通り。
1.学習塾運営の視点:通塾日以外の家庭学習サポートを塾のサービスとして提供
家庭学習を塾が遠隔で支援することで、日々の家庭学習が見える化された。また、対面授業のコースに「StudyOne家庭学習遠隔サポート」という新たなサービスを提供することで、生徒の学力向上や家庭学習の定着などさらなる顧客価値の向上につながった。
2.学習塾業務の視点:宿題の配布・回収にかかる塾の労力を軽減
毎回の宿題の印刷・配布・回収に多くの時間を費やしてきたが、「StudyOne」の導入でLMSを通じ生徒宅のプリンターに宿題を配信。宿題を解いた生徒はスキャン機能を使ってLMSに提出。これにより学習塾への工数削減がもたらされ、指導準備に集中できるようになった。
3.生徒の学びの視点:課題が生徒宅のプリンターに届くことで学習習慣が定着し、家庭での演習量が増加
「宿題を忘れた、なくした」「宿題をやる時間がなかった」など、生徒からの宿題の提出が長年の課題となっていた。「StudyOne」導入後は塾から生徒宅のプリンターへ当日分の宿題を決まった時間に配信でき、生徒もそのままプリントして学習に取り組むことが習慣化された。これにより家庭での演習量が増加し、学力向上につながった。
また「StudyOne」では、実証で得られた事例やデータをもとに新たに以下の機能を追加した。
予約配信機能
講師のタイミングがよいときに課題配信をセットし、予約した時間に生徒宅へ配信できる。これにより1カ月先までの課題をまとめて予約できたり、テストなどを決まった時間に配信できたりとプリント配信の時間調整が可能になり、同時に講師の柔軟な働き方にもつながる。
「My eトレ」の連携
120万題の豊富な問題データベースを備えるパーソナル演習アプリ「My eトレ」との連携により、生徒へ送る課題のジャンルやレベルが充実。さらに、配信する課題の準備がより簡単に行える。
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