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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

1人1台端末の活用ルールはどう決めるべき? 保護者に理解してもらう際のポイントも紹介

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第3回

 GIGAスクール構想で導入された1人1台端末は、学校の授業や校務のあり方を変える大きな可能性を持っており、子どもたちのポテンシャルを引き出すツールにもなり得ます。本連載では小学校の学級担任である筆者が「日常的にICTを活用した学級経営のあり方」について、担任としての心得を事例と共に紹介していきます。第3回のテーマは「端末を活用する際のルール」です。連載の主人公である先生と一緒に考えてみませんか?

どうする? 1人1台端末の活用ルール

 いよいよ端末が届き、アカウント情報も届いた。でも、肝心の運用についてまだもめている本校。

「何かあったらどうするんだ」

「ゲームばっかりするんじゃないか」

「動画サイトばかり見てしまうんじゃないか」

「生徒指導上の課題が増える」

などなど、先生方の心配ごとはキリがない様子。

 校長先生は「でも、子どもたちのためになるなら、使おうよ」という立場なのが幸いなんだけれども……どうやってルールを決めていけばよいのだろう……。

 私はまた一郎先生に連絡し、Web会議で相談に乗ってもらうことにした。

一郎
さて、ちょっと本腰入れて、運用のルールについて考えてみようか
そうですね。使わないともったいないですし
一郎
とは言え、今までまったく使っていなかったところに持ち込むためには、共通理解は大事だよね。いったん、文部科学省のガイドラインを見てみようか

【解説】文部科学省が示す1人1台端末の活用方針

 文科省は、「1人1台端末等のICT環境の活用に関する方針・チェックリストについて」いうタイトルで方針を公開しています。その中でも「(別添3)学校設置者・学校・保護者等との間で確認・共有しておくことが望ましい主なポイント」は、一度確認したほうがよいでしょう。

 一番はじめに基本的な考え方が出ていますが、「GIGA スクール構想で整備された1人1台端末については、教育の質の向上に効果的であり、それを積極的に活用していく観点から、(中略)準備を行うことが必要」と書かれています。要するに、使わないという方向性は文科省の方針からしても真逆であることは、頭に入れておくべきです。

 さて、確認すべきこととして資料の中では大きく分けて4つの視点を挙げています。

  1. 児童生徒が端末を安全・安心に活用するために気を付けること
  2. 端末・インターネットの特性と個人情報の扱い方
  3. 健康面への配慮
  4. トラブルが起きた場合の連絡や問合せ方法等の情報共有の仕組み

出典:(別添3)学校設置者・学校・保護者等との間で確認・共有しておくことが望ましい主なポイント

一郎
要するに、この4点については基本的な方針を立てておく必要があるということだね
そうですね。でも、どうやって考えたらいいんでしょうか
一郎
じゃあ、ほかの学校ではどうなのか例を見てみよう

次のページ
【事例】埼玉県鴻巣市立屈巣小学校のやくそく

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この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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