レアジョブは、ボーダーリンクの発行済株式の49%を取得することを決定したと、9月21日に発表した。なお、ウィルグループが引き続き保有する51%について、2023年4月1日以降に行使可能なコールオプションが付与されているため、両社の事業シナジーを創出され、ボーダーリンクの企業価値向上を実現できた場合には、レアジョブがコールオプションを行使して、連結子会社化することを想定している。
今回の、ボーダーリンクとの連携によって、従来のオンライン英会話サービスで発話量を担保し個別最適な学習方法を提案することに加えて、ALT(Assistant Language Teacher:外国語指導助手)によるオフラインの学習機会も合わせて提供することで、モチベーション喚起を含めたより効果的な英語学習の提案を実現していく。
ボーダーリンクは、関東・中部・関西圏の学校に対してALTの人材派遣、および英会話スクール(東京都のみ)を運営しており、一定の市場規模が確立されたALT人材派遣市場において過去3年で売上高を1.6倍に伸ばすなど、数多く事業者が存在するALT人材派遣業界でも上位のシェアを持っている。また、レアジョブグループが文教事業において新たな改革を推し進めるにあたって、そのパートナーとして実力を兼ね備えた優れた企業であることから、今回の出資に至った。
レアジョブは、以下のようなボーダーリンクとの事業シナジーを想定している。
- ALT人材の教室派遣とオンライン英会話サービスをパッケージ化することで、他社と差別化したサービスを提供
- レアジョブの文教事業子会社の顧客基盤を活用した取引の拡大
- レアジョブのフィリピン人講師をALT人材の候補プールとすることで、人材確保が課題となっているALT人材の供給を安定化
- ALT人材の空き時間に「レアジョブ英会話」講師として稼働させることでの就業機会の増加・多様なバックグラウンドの講師からのレッスン提供を通じた、学習体験の向上
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