内田洋行は、スマイル・プラネットが開発する特別支援教材「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」を、4月13日より教育コンテンツ配信サービス「EduMall(エデュモール)」にて無償提供を開始した。
両者は、長年にわたって特別支援教育に携わってきた知見から、特別な支援を必要とする児童に加え、漢字や計算の学習が苦手な児童まで範囲を広げて、多くの学校に認知特性に配慮した教材の普及が重要になるものと考えている。
読み書きの弱さを有する児童を指導するには、「聴覚情報の認知」と「視覚情報の認知」の2つの特性について把握し学習につなげる必要がある。
「聴覚情報の認知」特性として音韻処理に弱い児童の場合は、聞き取りの力や聞き分ける力を形成することを学習の目標として、教師と児童の間で、音のイメージを、目に見える視覚的手がかりとして共有することが重要である。また、言語性短期記憶の弱い児童・生徒の漢字学習指導では、絵を利用して視覚的イメージの乏しい漢字単語(例:以前、調節など)についても、覚えたいことの視覚的イメージを高める活動が効果的となる。
「視覚情報の認知」特性においては、国語の学習では「字や単語の視覚認知」「視空間認知」 の弱さがあると、ひらがなや漢字の書きの学習が特に困難になることから「木が3つで森」といったように、漢字の形や組み立てや並べた特徴を言語化して学習することが重要である。このような認知特性に配慮した指導は、特別支援教育に求められるほか、通常の学級の読み書きや算数の学習が苦手な児童にも効果があるものとされている。
「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」は、教科書を学習する前の練習用プリントとして、同じ内容をくりかえし反復練習するのではなく、児童生徒の一人ひとりの認知特性に配慮されたプリント教材。例えば、印刷するごとに漢字の掲出順がランダムになるようプログラムされるなど、子どもたちは新しい気持ちで取り組むことができる(一部、固定のプリントもある)。
主な内容は以下の通り。
- はじめに 認知特性とは
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教科書準拠別プレ漢字プリント(小学校1年生~6年生)
- 国語教科書に準拠(光村図書版・東京書籍版)
- 児童の認知特性(得意・不得意)に応じたプリント教材6種類
- 授業(教科書)を学習する前の練習用として活用できる
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標準版プレ漢字プリント(小学校1年生~3年生)
- 漢字1字を1枚のプリントで学ぶプリント教材
- 全教科書に対応
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スマイル式九九プリント(小学校低中学年)
- 九九の苦手の背景(数の関係や計算の意味など)に対応したプリント教材
- 数の関係の記憶、計算の意味を可視悦
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特殊音節練習プリント
- 「拗音」「促音」「撥音」のプリント教材
- 読み書きスキル簡易アセスメント
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