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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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EdTechZineオンラインセミナー

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イベントレポート(アクティブラーニング)

マイクロソフト認定教育イノベーターが、児童生徒の主体的な学びを実現するヒントをお届け!

Microsoft Education Day 2021「GIGA 元年、準備はできていますか?マイクロソフト認定教育イノベーター実践のヒント!ぎゅっとお届けします。」レポート:前編


 マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)による教育イベント「Microsoft Education Day」。毎年、東京・品川の日本マイクロソフト本社で開催されていたが、今年は2月27日にオンラインで実施された。現場の教員や協力企業による、セミナーや分科会、ワークショップが多数用意され、明日から使える授業づくりのヒントを得られる「教育のお祭り」として大いに盛り上がった。本稿では、総勢6名の先生が登壇した分科会「GIGA 元年、準備はできていますか?マイクロソフト認定教育イノベーター実践のヒント!ぎゅっとお届けします。」から、前半3人の先生の発表をお届けする。

写真を活用し、さまざまな学習に「楽しさ」をプラス

フォトアプリでできる!!「楽しい」授業

 最初に登壇した、板橋区立志村第二小学校の田村久仁子先生は、Windowsの標準アプリ「フォト」を使った授業実践を紹介した。

板橋区立志村第二小学校 田村久仁子先生
板橋区立志村第二小学校 田村久仁子先生

 図画工作専科の教員として、3年生から6年生の約350名を教えている田村先生は、特別活動の主任も務めている。「パソコンは得意ではない」としながらも、日々ICTを活用した楽しい学びについて考えているという。

 田村先生は文部科学大臣からのメッセージ「GIGAスクール構想によって、これまでの実践とICTのベストミックスが実現する」を紹介。例えば、これまでデジカメを使って写真を撮影していた授業では、1人1台の端末を使うことによってさらに自由で柔軟な表現ができるようになる。

 まず「写真を撮って描きこむ」活用の解説が行われた。生活科の「学校探検」や、理科の「春をさがそう」、社会科の「地域めぐり」「町探検」、国語の「これがわたしのお気に入り」といった、これまでも写真を撮影していた単元では、デジタルカメラから移行する形で活用できる。何より便利なのは、教員が撮影した写真をクラウドに保存し、クラス全員で簡単に共有できる点だ。

 また、図画工作の「造形遊び」のように、作品が形として残らず、活動そのものが学びとなる単元でもフォトアプリは活躍する。6年生の「アートスポット」の学習では、撮影した写真に簡単に描きこめることを活かし、アートスケッチを行った。

学校の好きな場所を飾りつける「アートスポット」では、アイデアスケッチでフォトアプリを活用
学校の好きな場所を飾りつける「アートスポット」では、アイデアスケッチでフォトアプリを活用

 さらに田村先生は、これまで紙ベースで作成していたポートフォリオをデジタル化して残す取り組みを構想している。教員が採点するため、つくった作品をすぐに家へと持ち帰ることは難しいが、端末に写真を保存すれば「早く家の人に見てもらいたい」という子どもたちの気持ちも大切にできる。

田村先生が構想中のポートフォリオのイメージ
田村先生が構想中のポートフォリオのイメージ

 続いての「写真を撮って動画にする」活用では、グループごとにコマ撮りアニメを制作した様子が紹介された。「フォトアプリは動画の編集ができる『ビデオエディター』と連動しておりとても便利」と田村先生。1コマあたりの再生時間の調整も簡単にでき、子どもでもアニメーションづくりに取り組みやすい。実際、5分ほどの説明で使いこなせるようになったという。

児童が制作したコマ撮りアニメ
児童が制作したコマ撮りアニメ

 3つ目として紹介されたのは「動画を撮って編集する」活用。授業などで繰り返し見せたい「用具の使い方」は動画にすることで、つまずきやすいポイントやわかりにくい点を繰り返し確認できる。

説明時に児童が密集してしまう問題も、動画であれば解決する
説明時に児童が密集してしまう問題も、動画であれば解決する

 また、コロナ禍で大勢が集まる特別活動ができない中、子どもたち自身が学校で楽しく過ごす方法を発信する手段としても、動画での表現はぴったりと言える。

 田村先生は発表のまとめとして「今回紹介した活用は、さまざまな学習に『楽しさ』をプラスするもの。そこまで難しくないので、ぜひチャレンジしてみてください」と話し、発表を終えた。

次のページ
子ども主体の学習が実現した4つのポイント

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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