バッファローは、教育委員会に所属しICT関連業務に携わっている人を対象に実施した、学校現場におけるICT活用とネットワーク環境に関する調査の結果を9月17日に発表した。同調査は、8月22日〜26日の期間に行われ、86名から有効回答を得ている。
調査対象者に、現在学校で導入している無線LANについて、改善したいと感じることがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が70.9%を占めた。

現在学校で導入している無線LANについて、改善したいと感じることが「ある」と答えた人に、実際に改善したいと感じている、または把握している改善要望を尋ねた質問(複数回答)では、「1人1台端末を使用する際など、多台数の端末を同時接続した場合に通信が不安定になる」(55.7%)がもっとも多かった。
以下、「一斉に動画視聴をした際に、再生速度にバラツキが発生し授業進行に支障が出る」(44.3%)、「オンライン授業時に、映像や音声が途切れることがある」(34.4%)が続いている。

ネットワーク機器の保守・管理において、機器の集中管理サービス(ソフトウェアやクラウドによる管理など)を利用しているかを尋ねたところ、「利用している」が69.8%、「利用していない」が15.1%だった。

ネットワーク機器の保守・管理において、機器の集中管理サービスを「利用している」と答えた人に、現在利用している集中管理サービスについて改善したいと感じている、または把握している改善要望課題を尋ねた質問(複数回答)では、「ライセンスの更新費用が高く、継続に課題を感じている」(46.7%)が最多となった。
以下、「複数メーカーの機器を一元管理できず、管理が煩雑になっている」(38.3%)、「サポート体制が不十分で、トラブル時の対応に不安がある」(31.7%)が続いている。

ネットワーク機器の保守・管理において、機器の集中管理サービスを「利用していない」と答えた人に、集中管理サービスを利用していない理由を尋ねたところ(複数回答)、「初期導入費用が高額で予算確保が困難」「導入後のライセンス更新費用が継続的な負担になる」が、いずれも38.5%で最多となった。以降、「操作や設定に専門知識が必要で、対応できる人材がいない」(30.8%)が続いている。

ネットワーク機器のリプレースを検討する場合に、重要視する機能や製品仕様としては(複数回答)、「セキュリティー機能の高さ」が52.3%で最多となった。そのほか、「多台数接続時の通信安定性」「通信速度の速さ」(いずれも48.8%)が上位となっている。

ネットワーク機器のリプレースを検討する場合の財源を尋ねた質問では、「自主財源」(35.0%)が最多となり、「活用可能な補助金(今後発表された場合)」(26.7%)、「ネットワークアセスメント補助金」(18.6%)がそれに続いた。

自身の自治体における、ネットワークアセスメント(現在のネットワーク環境の調査・分析)の実施状況を尋ねたところ、「実施済み」が40.6%、「実施予定」が32.6%となっている。

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