デジタルハリウッドは、北海道教育委員会から委託を受け、8月より「北海道高等学校DX加速化推進に向けた域内横断的な取組事業企画・運営業務」を担当していることを、9月10日に発表した。
2025年度、高等学校等におけるDX加速化推進に向けた域内横断的な取組事業は47都道府県で行われている。北海道では、高等学校におけるデータサイエンスを活用した指導の充実や、高校生の探究活動におけるデータサイエンスを活用した分析・検証の推進に向け、教員や生徒を対象とした研修などを実施することで、データサイエンスの基礎的な知識・技能の習得を図ることを目的としている。今回は北海道の道立高校34校が対象となる。事業として、次の4つの内容が含まれる。
協議会の実施
全道DXハイスクール促進事業研究協議会を2回実施し、全道的なデジタル人材の育成に向けて、北海道における「高等学校DX加速化推進事業」採択校の取組の成果を共有する機会を設ける。あわせて、研究機会を通じ採択校の取組の充実を図る。
有識者による基調講演、パートナー企業（ベネッセコーポレーション）による北海道外のDXハイスクール好事例の紹介、道内採択校の取組事例共有、課題ごとの分科会を実施する。
教員研修
生徒の情報活用能力を育成できるようにするため、DXハイスクール採択校の教員のほか、総合的な探究の時間担当教員などを対象として、データサイエンスと生成AIの基本的な知識・技能を身に付けるためのワークショップを実施する。参集および、オンラインのハイブリッド形式で2日間行う。
1日目は、データサイエンスの基本工程（収集・保存・加工・可視化・AI）をハンズオンで体験し、AIの仕組みや得意分野、生成AIの基礎を理解する。2日目は、実社会で直面するデータやAIの課題、活用事例、倫理・ガバナンスの重要性を学び、教育現場での活用アイデアに発展させる。
生徒向け研修
データサイエンスを活用したデータ解析に係る講義や、ワークショップを3回実施する。データを整理・可視化する基本的な方法を学び、そこから新しい発見を見つける力を身に付ける。さらに、AIや生成AIの仕組みと活用方法を理解し、身近な課題や社会問題をデータ視点で捉え、解決アイデアを提案することに挑戦する。また、情報倫理やデータ管理の重要性についても学び、安全で責任ある活用の視点をもつことを目指す。自分の興味や将来の進路とつなげながら、データとAIの学びを「自分ごと化」できる内容になっている。
DXハイスクール取り組み事例集
アンケート調査、必要に応じた専門人材によるオンライン面談を通じて、各採択校の事業計画実現を伴走支援する。その結果を2025年度の成果（取組事例）を事例集としてまとめ、公開する。
そのほかの取り組み
同社が開発している情報Ⅰ・Ⅱなどに関するeラーニングプログラムを希望教員に提供する。Pythonプログラミング、JavaScriptプログラミング、動画制作、グラフィックデザインなどのプログラムが含まれる。
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