学びラボは、全国の高等学校を対象とした「eコインで!学園祭データサイエンス」教育プログラムの提供を、6月12日より開始した。

同プログラムは、学園祭の来場者に向け、学校独自の疑似通貨を発行し、LINEアプリのシステムを用いて電子取引を行うことで取引データを集計する。そのデータを生徒・教員がマーケティング分析や学園祭の企画立案に活用することで、データサイエンススキルの育成を図る内容となる。利用イメージは次のとおり。
1.来場者がLINE公式アカウントに登録・アンケート回答

LINEアプリから学校公式アカウントに登録する。
アンケートに回答することで、個人データが集計システムにひも付けられる。
2.模擬店でeコインを発行

疑似通貨eコインを模擬店で発行する。
以後、商品購入時にeコインで決済を行うことができる。
3.取引データをリアルタイムで集計

模擬店でeコインでの取り引きを行うごとに、システムにデータが集計される。
決済履歴はリアルタイムでシステムに反映される。

4.学園祭後、収集したデータを分析・検証
学園祭で収集したデータは、次のように活用する。
- 過去年度のデータ分析に基づいて行った今年度のマーケティング施策の妥当性を、収集したデータから検証(昨年比でどの程度売上が上がったのか、どんな施策が効果的だったのかなど)
- 次年度の学園祭準備期間に、今年度で収集したデータを活用。さらに翌年以降も継続してこのプロセスを行うことで、学校全体のデータサイエンススキルと学園祭コンテンツの質の継続的な向上を図る
従来の学園祭で行われていた「実施後の振り返り」ではなく、過去データの分析に基づいた事前の仮説立てと目標設定を実施する点がポイントとなる。学びラボから派遣する専門講師による特別講義を通じて、生徒・教員へ目標達成のための指標設定や施策立案を指導し、「データドリブンな学園祭企画」を実現する。
同プログラムでは、ニーズに応じた3つのプランを用意している。なお、各都道府県ごとに先着1校限定で「モデル校」として特別価格でのサービス提供を実施する。
- 出張授業プラン:専門講師派遣による特別授業を実施する
- 教員研修プラン:教員向けに指導員が研修を行う
- テスト導入プラン:初回導入校向けにシステムのみを提供する(初年度はこちらを推奨)
出張授業・教員研修プランを実施する場合の流れは次のとおり。
学園祭前の準備期間
専門講師による出張授業・教員研修の実施により、生徒・教員にデータ分析スキルを指導。学園祭前にデータサイエンスを駆使したマーケティングや企画立案を行う。ただし、初年度の導入時は前年度のデータがないため、LINEアプリと連動した集計システムの提供となる。
学園祭本番
来場者と模擬店間のデータを収集し、模擬店運営やサービスに反映させる。
学園祭後
売上結果を前年度と比較し、施策の効果を検証する。
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