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東京科学大学が「Science Tokyoデザインシステム」を公開、新ブランドの浸透に向けてコンセントが設計・構築を支援

 コンセントは、同社が設計・構築・システム開発・編集などの支援を行った、東京科学大学(以下、Science Tokyo)のデザインシステムが公開されたことを、6月5日に発表した。

 Science Tokyoは、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して、2024年10月に誕生した国立大学。コンセントはScience Tokyoのパートナーとして新大学のWebサイト構築からプロジェクトに参画し、推進部門である大学広報課とともに、同大のミッション「『科学の進歩』と『人々の幸せ』とを探求し、社会とともに新たな価値を創造する」の体現に寄与するデザインシステムのあり方を検討した。

 Science Tokyoという新たなブランドを育成し学内外に浸透させていくために、さまざまな情報を発信しステークホルダーとの接点となるWebサイトは、ブランド全体のエコシステムの中核として重要となる。一方で、2つの大学が統合されたことで教育組織や研究組織、病院など多様な組織がScience Tokyoブランドを構成することとなり、関連するWebサイトは数百を超えるともいわれている。各サイトは管轄する学内組織や学外パートナーがそれぞれに運用するため、ともにScience Tokyoブランドを育てていくためには、Webサイト群全体で情報資産を活用し全体最適を行うWebガバナンスが不可欠だった。

 こうした状況を踏まえ、ブランドに含まれるすべてのWebサイトを構築・運営するために必要な方針を定めることを広報課に提案し、ともに実行していった。一般的にデザインシステムというと効率的でまとまりのあるプロダクトの開発を目的に構築されることが多く、「Webサイトの方針」をも含んでいる点は、Science Tokyoデザインシステムの特徴となっている。

 Webサイトに関する方針として、Science TokyoブランドをWeb上で実現するためのWebガバナンスの考え方と、ウェブアクセシビリティに対する考え方や対応の方針、取り組み内容について掲載している。これらの方針のもと、具体的なWeb制作に向けたデザインのルールを定義する「Webスタイルガイド」は、次の内容で構成されている。

  • 色やアイコンなどの視覚的な特徴や雰囲気を定義する「デザイントークン」
  • 一貫したデザインと使いやすさを実現するための「コンポーネント」
  • コンポーネントを組み合わせたレイアウトのバリエーションとなる「ページパターン」
  • デザイン制作に活用するFigmaのデザインデータと、開発済みコンポーネントの元となる開発ソースによって構成した「デザインリソース」

 中でも「ページパターン」は、トップページ、インデックスページ、詳細ページといったWebサイト内での役割ごとに、どのような情報をどう伝えたいかという観点で分類し、そのままベースとして利用したり、カスタマイズして活用したりすることを想定したページとなる。このような基本モデルを作っておくことで、Science Tokyoブランドの一貫性を保ちながら、将来的にもサイト展開しやすくなるようにしている。

 今回のScience TokyoデザインシステムはWebサイトに関する方針やガイドライン、スタイルガイドなど多岐にわたるものを包括している。そのため、広報課をはじめとした学内関係者やパートナー企業が制作に携わることになり、開発以降もステークホルダーにとって活用しやすいデザインシステムであり続けることが必要だった。

 「作って終わりではなく、育てていくもの」という同大が目指すデザインシステムのあり方を実現するため、技術面においては、専門的な知識なしに利用できるスタティック・サイト・ジェネレーターやGitのワークフローなどを組み合わせることで、特別な環境や知識を要せずに更新できると同時に、承認フローを経ての公開・取り下げ管理ができる仕組みを構築している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/12600 2025/06/09 16:10

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