3Dメタバースを活用した、静岡県の不登校支援事業「しずおかバーチャルスクール」の本格運用が開始

　JMCは、同社が受託した静岡県の不登校支援事業「しずおかバーチャルスクール」について、2025年度から本格運用を開始したことを6月3日に発表した。

　同事業は、2025年1月から始まった試行運用を経て本格運用に移行したもので、JMCは試行運用の段階から携わっている。3Dメタバースを活用し、子どもたちの選択肢を広げる支援や、新しい学び・社会とのつながりを目指して運用されており、JMCは大日本印刷、レノボ・ジャパンと連携し、事業を推進している。

　試行運用後に実施したアンケートでは、回答した児童生徒の約95％が「利用してよかった」と回答し、保護者からも子どもたちの変化や対応への安心感など、高い評価が寄せられている。現在は、試行運用に参加していた多くの子どもが本格運用にも継続して参加している。

　3Dメタバース内でのコミュニケーションは、子どもの行動や意識にも変化をもたらしているという。例えば、テキストチャットだけでやりとりしていた子どもが、オンライン支援員が用意したゲームや雑談の場を通じて少しずつ会話に慣れ、やがてボイスチャットで自分の気持ちや意見を伝えるようになった例もあった。また、そのような関わりや体験が、再び学校へ足を運ぶきっかけとなった子どももいるという。