東北大学が新学務情報システムとして「GAKUEN」シリーズをノンカスタマイズ導入達成、稼働を開始

　日本システム技術は、同社の製品である戦略的大学経営システム「GAKUEN」シリーズが、東北大学の新学務情報システムとして基本方針であるノンカスタマイズ導入を達成し、2024年9月に本稼働を迎えたことを、3月18日に発表した。

　「GAKUEN」シリーズは、大学の事務業務や教育をトータルでサポートする戦略的大学経営システムとして全国の大学へ導入され、教職員や学生、保護者に利用されている。今回導入されたシステムは、同社が2020年4月にリリースした「GAKUEN RX」シリーズとなる。

　東北大学は「コネクテッドユニバーシティ戦略」にもとづき、データ活用による教育、研究、社会連携および大学経営の高度化を目指している。特にデータを統合的に管理・分析することで、戦略的な意思決定の迅速化と業務効率の向上を図っている。

　その戦略を支える学務情報システムとして「GAKUEN」シリーズの標準機能を最大限活用するノンカスタマイズ導入を基本方針に掲げ、2023年5月にプロジェクトを開始。学生サービスの向上および業務の効率化の実現、DX（デジタル・トランスフォーメーション）化を推進してきた。

　このような中で、計画どおりノンカスタマイズ導入を達成し、2024年9月にサービス提供型のクラウドサービス上で新学務情報システムを本稼働させている。

　今後は「GAKUEN」シリーズを大学基幹システムと位置づけ、さらなるシステム統合や機能拡張の推進を予定している。また、利便性の向上を図るため、大学公式アプリ「東北大アプリ」とのAPI連携を開発し、4月の運用開始に向けて準備を進めている。

　「GAKUEN」シリーズでは、東北大学におけるパッケージ標準運用を実現するノウハウを生かし、全国の大学に還元できるよう製品力の向上に取り組んでいく。加えて、カスタマイズが多い大規模大学や国立大学に対して、業務の効率化やDX推進の支援に尽力していく。