青少年科学技術振興会 FIRST Japanは、2025-2026年シーズンの「FLL学校チャレンジ」参加校を、全国の小学校・中学校・高等学校(公立・私立は問わず)を対象に、4月26日(予定)まで募集している。

「FLL学校チャレンジ」は、世界110か国以上で実施されるロボット競技とプログラミング、探究プレゼンテーションの国際大会「FIRST LEGO League(FLL)」に、日本の小中高チームが参加できるよう支援する取り組み。経済的な理由や設備・指導者不足により「FLL」に挑戦できなかった学校を支援し、世界で広く実施されている「FLL」を通じて、より多くの子どもたちにSTEAM探究学習の機会を提供することを目的とする。
参加チームには、レゴのロボットキットや「FLL」教材の無償提供、教員向け講習会を実施し、「FLL」を通じてSTEAM探究学習の実践が可能になる環境を提供する。同プログラムの導入によって、児童生徒がレゴを活用したロボット製作やプログラミングに挑戦しつつ、創造力・問題解決力・チームワークを育む。学校教育の中でSTEAM探究学習を実践できる環境が整うことで、世界大会に出場した公立小学校も誕生している。
「FLL」の大会では毎年、世界が直面する社会課題が設定され、SDGsと深い親和性を持つテーマが採用されており、昨シーズンのテーマは「海洋探査」だった。なお、2025-2026年シーズンのテーマは、8月の第1週に公開される。
「FLL」のカテゴリーは、小学1年生〜4年生が4〜6名でチームを編成する「FLL Explore」と、小学4年生〜高校1年生が4〜10名でチームを編成する「FLL Challenge」の2つ。
「FLL Explore」では、大会テーマを調べたうえで、チームの提案アイデアについてレゴでモデルとして表現する。「レゴ SPIKEベーシック」を活用して、プログラミングでモデルの一部を可動させるほか、チーム活動を紹介するポスターを作成して、4分間のプレゼンテーションを行う。
「FLL Challenge」では、「レゴ SPIKEプライム」を活用してロボットを設計・プログラミングし、フィールド上のミッション(課題)をクリアするロボット競技に挑む。あわせて、大会テーマに沿ったリサーチを行い、革新的なアイデアを提案するとともに、ロボット競技・探究プロジェクトの成果をプレゼンテーションする。


「FLL学校チャレンジ」への応募条件は以下の通り。
- はじめて「FLL」に参加する
- 「レゴ SPIKE」ロボットを所有していない
- 学校の活動(授業・部活動・クラブ活動など)として参加できる
- 2025年5月から活動を開始できる(難しい場合は相談可)
- 成人メンター(教師・保護者など)が1名以上いる
- 12月に開催される「FLL 2025-2026」の予選大会に出場(または活動の動画提出)できる
- 学校チャレンジのアンバサダーとして、活動の広報・報告に協力できる(SNSやアンケート提出)
今回は4月26日(予定)を締め切りとして、全国から最大8校を募集する。選考にあたっては以下の基準を考慮した審査制となり、採択結果は4月28日までにメールで通知される。
- 学校のSTEAM教育導入の意向・必要性
- 学校・地域のSTEAM教育環境(設備・指導者の状況)
- 導入後の継続的な活用可能性
同プログラムに採択された学校には、以下が提供される。
- レゴロボットキットや「FLL」教材の無償提供(SPIKE Essential/Primeなど)
- 地域大会(予選大会)への参加機会の提供
- 教員・生徒向けワークブックの提供
- 教員向けのオンライン講習会・継続的なサポート

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