プレマシードは、10代と40〜50代の親世代、計600名を対象に実施した、「高校生活の満足度や高校生時代の経験に関する調査」の結果を3月18日に発表した。同調査は、1月24日〜28日の期間に行われている。
調査対象者に、自身の高校生活を振り返って、各項目の満足度を答えてもらったところ、「友人関係」(71.8%)がもっとも高く、「一般科目の授業」(71.7%)、「授業内容」(71.5%)、「修学旅行」(69.3%)がそれに続いた。一方で、「学校以外での習い事」(45.8%)、「アルバイト」(42.7%)、「学習塾や予備校での勉強」(41.3%)など、学校以外の場所で行うことに対しては満足度が低い。また、子世代における高校生活全体の満足度は76.5%だったが、性年代別でみると10代の男女に差があり、10代女性は「アルバイト」と「彼氏、彼女」以外のほぼすべての項目で満足度が高い一方、10代男性が10代女性より高いのは「勉強の成績」(78.2%)、「日帰りの校外学習」(72.7%)、「部活動」(70.9%)という結果となった。

自身にとって、高校はどのような場所だと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「勉強をする」(61.0%)が最多となり、以下「青春を楽しむ」(55.0%)、「将来を考える」(44.8%)、「社会性を身につける」(37.7%)が続いている。

高校生のときにやっておけばよかったと思うことは(複数回答)、「勉強」(37.8%)がもっとも多く、「好きなことに取り組む」(33.3%)、「恋愛」(23.2%)、「何かに一生懸命打ち込む」(21.8%)がそれに続いた。

高校時代の勉強に関する悩みを尋ねたところ(複数回答)、「やる気がでない」(28.8%)が最多となり、以下「成績が上がらない」(22.7%)、「集中力が続かない」(21.5%)、「授業に難しすぎてついていけない」(17.3%)が続いている。性年代別では、10代女性の「やる気がでない」「集中力が続かない」「計画的に進められない」の割合が高かった。

自身の、各項目の経験について尋ねた質問(複数回答)では、自身の経験としては「生徒間の人間関係のトラブル」(28.3%)がもっとも多く、以下「いじめ」(14.7%)、「先生との人間関係のトラブル」(8.5%)が続いている。

自身に身近な人の、各項目の経験について尋ねたところ(複数回答)、「生徒間の人間関係のトラブル」(23.7%)が最多となり、「不登校」(18.5%)、「いじめ」(16.2%)がそれに続いた。

通信制高校で行われているそれぞれの取り組みを、どの程度知っているかを尋ねた質問では、「自分のペースに合わせた通学」(51.8%)の認知度がもっとも高く、以下「好きや興味がある分野を学び、将来の目標を見つける」(40.7%)、「文化祭や体育祭」(40.5%)が続いている。

通信制高校に通っている人のイメージを尋ねたところ(複数回答)、「不登校経験がある人」(52.8%)が最多となり、「高校を中退している人」(47.7%)、「ひきこもりの人」(37.3%)、「仕事をしている人」(34.0%)がそれに続いた。性年代別では、50代男性の「仕事をしている人」(49.2%)の割合が、全体よりも高い。

自身が高校を改めて選べるとしたら、通信制高校に通ってみたいと思うかを尋ねた質問では、「通ってみたい」(3.0%)と「やや通ってみたい」(18.8%)を合わせた割合が21.8%となっている。「通ってみたい」と「やや通ってみたい」を合わせた割合がもっとも高かったのは10代女性で28.3%となった。

通信制高校に「通ってみたい」「やや通ってみたい」と答えた人は、その理由として「自由な時間を有効活用できる」「自分のペースで学べる」「学びの幅が広い」といった回答を寄せている。一方、「あまり通いたくない」「通いたくない」と答えた人からは、「全日制高校で満足している」「イメージが悪い」「人間関係が不安、友だちができなさそう」「進路が不安」「自己管理やモチベーション維持への不安」といった理由が寄せられた。
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