インヴェンティットは、同社の提供する法人・教育機関向けモバイルデバイス管理(MDM)ソリューション「mobiconnect」の最新版となる、バージョン31.18を2月24日にリリースした。

「mobiconnect」は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンといった学校で利用するモバイルデバイスについて、遠隔操作によるアプリ配信や設定変更、紛失時の位置情報取得やロック、データ消去が可能なモバイルデバイス管理サービス。管理コストを抑えられ、効率的なデバイス運用を実現する。
今回リリースされた「mobiconnect 31.18」では、従来の管理方式でみられた
- ネットワークが不安定なことにより、情報取得がスムーズにいかない
- うまく動作せず、ジョブがたまってしまっている
といった悩みを解決し、貴重な授業時間を有意義に活用すべく、「宣言型デバイス管理(Declarative Device Management)」が実装されている。
従来のMDMは、管理者側が具体的な操作手順や設定変更を指示する「命令型」または「プッシュ型」の管理方法が採用されていた。今回実装された「宣言型デバイス管理」は、デバイス自身が適用すべきポリシーを理解・判断して、必要な変更を適用する仕組みとなっている。MDMサーバの負荷を軽減するとともに、MDMサーバと通信きない場合でもデバイスの適切な動作が保証される。
あわせて、「宣言型デバイス管理」の実装をスムーズに行うべく、「宣言型デバイス管理適用」ジョブと、基本情報への「宣言型デバイス管理」項目をそれぞれ追加した。
さらに、端末の設定に変更があった場合に送られてくるステータスレポートや、1日に一度送られてくるフルレポートを受信する機能も追加されている。具体的には、以下の項目が端末から送信される。

そのほか、「端末情報CSV出力」において宣言型デバイス管理情報の項目が追加された。
「宣言型デバイス管理」は、iOS 17.0以降、iPadOS 17.0以降なら全プランでの利用が可能となっている。なお、2月27日に実施された「mobiconnect 31.18」の新機能や機能改善についてのウェビナーがアーカイブ配信されている。専用ページから申し込むことにより、無料で視聴可能となっている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア