みんがくは、全国の自治体を対象に「無償スタート応援!教育特化型の生成AI活用キャンペーン」を開始することを、3月13日に発表した。同キャンペーンの申込期限は3月31日。

同キャンペーンは、GIGAスクール構想第2期の端末更新に合わせ、生成AIを活用した授業を自治体単位で検証できる機会を無償で提供するもの。教員がAIを授業に取り入れやすい環境を整備し、自治体全体で教育DXを推進することを目的としている。
全国の小中学校で1人1台端末環境が整備され、活用が進んでいる。しかし、多くの授業では端末が「先生が指示を出し、子どもが操作するツール」として使われるにとどまり、子どもたちが主体的に学ぶための活用には至っていない。
その結果、授業改善が進まず、子どもたちの学びの自律性が育ちにくい状況が続いている。学習指導要領の最上位目標である「持続可能な社会の創り手」を育成するためには、子どもたちがAIを活用しながら主体的に考え、学び、実践できる環境を整えることが不可欠となる。こうした課題に対し、同キャンペーンでは自治体単位でAI活用の可能性を検証し、学校現場への導入を支援する。
一般的な生成AIでは、教員のスキル差によって活用にばらつきが生じ、組織として有効活用が進まない課題がある。さらに、生徒の入力情報を学習するリスクも懸念される。同社が提供する教育DX支援サービス「スクールAI」はMicrosoft Azure環境で構築され、個人情報を学習しない安全設計のため、安心して活用できる。また、独自の管理システムを備え、生徒がAIとどのように学習しているのか、教員がログを確認できるため、適切な指導が可能となる。さらに、教員自身がAIを作成し、全国の教員と共有・活用できるプラットフォームを提供。加えて、授業準備や校務に活用できる100種類以上のテンプレートを搭載し、すぐに実践できる。
自治体によって実証のテーマはさまざまで、「教職員の業務効率化」「キャリア教育の充実」「英作文と英会話の個別最適な学習」などが考えられる。今回の実証では、申し込みの際に事前にテーマを共有することで、似たテーマの自治体同士が連携し、学び合える環境も支援する。また、「生成AI利活用の実証」のように大きな括りでの検証も可能となる。
キャンペーンの概要は以下の通り。
対象自治体
- GIGAスクール構想第2期の端末助成を受けた自治体
- 生成AIの活用を検証したい自治体
- 「スクールAI」を新規導入予定の自治体(既存導入自治体は対象外)
提供内容
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自治体内の全学校で初年度無料提供
- GIGAスクール構想第2期の端末助成を受けた自治体が対象
- 無料期間のみの利用も可能(ペナルティなし)
- 利用開始時期の調整も可能
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AIを活用した研修の無料提供
- 導入時に自治体内の教員向けにAI活用研修を実施
- プロンプト作成オンライン公開研修に無料招待
- 「スクールAI」認定ティーチャーオンライン公開研修に無料招待
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応募自治体限定「実践レポート集」をプレゼント
- 参加自治体が実施した生成AI活用の実践レポートをまとめた資料を提供
- 他自治体の事例を参考に、AI活用のアイデアを得られる
応募条件
- 実践レポートを各校1つ提出すること
- 導入後、3カ月以内にオンラインの教員向けAI活用研修を受講すること
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