ジャストシステムは、GIGAスクール構想に対応した同社の小中学校向け学習クラウド「スマイルネクスト」に、教育データを活用する新機能「デジタルテスト」と「学習者カルテ」を搭載し、4月1日から提供開始する。
「スマイルネクスト」では、デジタルドリル、情報教育、協働学習、教員向けの指導案などを提供し、日常的なPC活用を支援している。GIGAスクール構想の第2期では、教育データをさらに活用した個別最適な学びが期待されている。「スマイルネクスト」は、新たに「デジタルテスト」と「学習者カルテ」機能を搭載し、蓄積された教育データの分析・可視化を実現する。デジタルならではの学習サイクルを通じて児童生徒一人ひとりの特性に合わせた学びを提供し、教育DXを推進する。
「デジタルテスト」機能の特徴は以下の通り。
単元テストや入試対策にも使える、評価観点にもとづいた問題を搭載
テスト問題には基本的な「知識・技能」に加え、応用力を試す「思考・判断・表現」を問う内容を多数搭載している。問題をオリジナルのまま配信したり、出題範囲に合わせて組み替えたりすることも可能となる。また、配点設計や評価観点にもとづいた問題構成も画面上で手軽に行える。小学校は国語と算数、中学校は国語と数学に加え、入試対策問題（国語・数学・英語）を搭載し、日常的な理解度チェックや単元・分野別のまとめテスト、入試を想定した学習まで幅広く活用できる。
迅速なフィードバックと個別最適な学習環境を実現
同機能では、自動採点機能により迅速なフィードバックが可能となる。採点後に「テストの復習ワークを配付する」ボタンをクリックするだけで、AIがテスト結果にもとづいて発展や基礎など最適な復習ワークを個別に配信する。選択式・短答式・記述式に対応し、手書き入力やキーボードでの解答が可能となる。テストの制限時間設定や他画面への遷移も監視でき、不正行為を防ぐ。また、問題用紙の回収や答案管理が不要なため、準備の負担も大幅に軽減できる。教員のICTスキルに関わらず快適なテスト運営をサポートし、児童生徒に効果的な学習環境を提供する。
「学習者カルテ」の特徴は以下の通り。
教育データを活用し、一人ひとりに寄り添う教育を実現
「デジタルテスト」機能の結果を自動的に集計・分析し、「学習者カルテ」としてレポートする。成績を評価観点別や平均点との比較、時系列で分析し、児童生徒の学習進捗を多角的に把握できる。さらに、テスト結果を日々のドリル学習量と比較することで学習の変化を見逃さず、三者面談などでも有効に活用できる。教員は評価作業を効率化し、より多くの時間を個別指導に割ける。
「スマイルネクスト」では、教員が日常的にICTを活用できるよう、全国の教育委員会、小中学校を対象に無償トライアルを提供している。無償トライアルを希望する場合は、専用フォームからの申し込みが必要となる。
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