pluszeroと啓林館、大学入試対策をトータルサポートするオンライン教材「Math × Pass」を共同開発

　pluszeroは、新興出版社啓林館とともに、学習の個別最適化を実現するためのAI教材「AIチューター・ゼロ」を基盤とした、新しい大学入試対策用のサービス「オンライン数学 大学入試対策 Math × Pass」（以下Math × Pass）を開発したことを、12月19日に発表した。

　啓林館は、学習の個別最適化を目指して2022年4月に「AIチューター・ゼロ」をリリースした。リリースから高校数学のコンテンツを拡張し、約1万題の問題をカバーすることで、生徒の苦手分野に特化した問題出題が可能となった。大学入試では個々の弱点の克服が重要なため、高校数学の集大成として入試対策機能の開発を決定した。これにより、数学が苦手な生徒から大学入試を控える生徒まで、幅広いニーズに応える「AIチューター・ゼロ」のサポートが可能となった。

　「Math × Pass」は「AIチューター・ゼロ」の大学入試対策プレミアム機能で、個別最適化な入試対策学習を実現するためのオンライン教材。AIチューター・ゼロの問題おすすめ機能に加えて「啓林館の入試問題集に取り組む機能」「理解度診断テスト」「入試直前演習コース」を備えており、高校数学の入試準備から入試直前までの学習をトータルサポートする。教科書などの発刊を行う啓林館とAIサービスを提供するpluszeroとの共同開発により、学校現場に寄り添った新しい学習スタイルを提供する。

　「AIチューター・ゼロ」と「Math × Pass」では、各問題を解くために必要な「要素」に分解している。生徒が間違えた問題や過去の学習履歴を踏まえ、約1万題の中から生徒が解くべき問題を単元にこだわらずさかのぼって提案する。「要素」ベースに苦手な単元を特定し、トレーニングコースを作れる。

　また、類題の検索・トレーニングコースの作成も可能。類似する「要素」を多く含む問題を計算することにより、本質的に類似した問題を提案する。

　「Math × Pass」では、生徒用のサービスだけでなく生徒個々の学習の履歴や進捗などを確認できる教員用のサービス「教師用管理サイト」も提供している。生徒が多く間違えている問題を確認でき、授業の際に解説するべき問題がわかる。さらに「Math × Pass」の教師用管理サイトでは、生徒の入試問題集画面の解答閲覧を制御することや、類題の機能を活用しながら簡単に書き込み式の問題PDFを作ることも可能となる。