マイナビは、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(10月中旬)」の結果を10月20日に発表した。同調査は、10月10日〜14日の期間に行われ、1543名(文系男子:387名、文系女子:578名、理系男子:304名、理系女子:274名)から有効回答を得ている。
調査対象者に、人生100年時代といわれる中、不安と楽しみのどちらが大きいか、就職活動を通じて今後の人生についての考えは変わったかを尋ねたところ、「元々不安の方が大きかったが、就職活動を通じて楽しみになった」(21.4%)がもっとも多く、「元々楽しみの方が大きかったが、就職活動を通じてより楽しみになった」(14.8%)を合わせた割合は36.2%に達した。
「就職活動を通じて人生が楽しみになった」と答えた理由としては、「自身の得意不得意を把握できたことで生きやすくなった」「働くということへの解像度があがった」といった意見が寄せられている。
一方で、「就職活動を通じて不安が大きくなった」という学生からは、「選考に落ちて自分に自信が持てなくなりネガティブに物事を見るようになった」「就職活動が自分の予想以上に大変だったため、社会に出てからはもっと大変なのではないか」「大手企業や安定職といわれていても、コロナ禍のようなことがあれば不安定になってしまう」といった意見が寄せられた。
後輩にあたる、2025年卒学生に向けたメッセージを尋ねた質問では、「会社との相性があるため、落ちてもそこまで落ち込まなくても大丈夫」「周りの就職活動を気にしすぎると焦ってしまい不安になるので自分のペースで進めて」「SNSで就活や他の人の状況を検索しないほうがいい」といった、不合格時の気持ちの切り替えや、周囲の進捗状況に関するアドバイスが寄せられている。
また、「今までの成功体験だけでなく失敗体験も十分振り返ること」「内定を取ることだけを目的にすると後悔するので企業研究や自己分析は深く行った方がよい」といった、自己分析に関する内容も多く寄せられた。ほかにも、「早めに始めれば始めるほど余裕を持って活動ができる」といった意見がみられた一方で、「焦って就活するより、大学での学業を優先するべき。将来を見据えた学習や大学でしかできないことに時間を費やす方が、おのずと面接で話すことが見つかる」など、さまざまなコメントが寄せられている。
調査対象者のうち内定式に参加した学生に、内定式への参加形式を尋ねたところ、「直接対面形式で実施され、全員集まって参加した」(79.3%)が前年比21.2ポイント増で最多となり、「オンライン形式で実施され、全員オンラインで参加した」「オンライン形式と直接対面形式の両方で実施され、オンライン形式で参加した」「オンライン形式と直接対面形式の両方で実施され、直接対面形式で参加した」は前年より減少した。
同じく内定式に参加した学生に、内定式に出席するまでに抱いていた不安・懸念・疑問のうち、内定式に出席して解消・軽減したものを尋ねた質問(複数回答)では、「他の内定者と仲良くなれるか」(59.8%)がもっとも多く、「入社後の配属や業務に関して知ることができるか」(23.0%)や「福利厚生など社内制度に関して知ることができるか」(16.0%)などを挙げる回答は、2割程度に留まっている。
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